こんにちは、トミヨです。
多分、これで最後であろう「日本人が韓国で働く」シリーズですw
最後は私自身が感じた&体験した日韓での労働環境の違いを書いておきたいと思います。
はじめに:日本での仕事は、医療職でした。
日韓での労働環境を比較するにあたって、私が日本でどんなところで働いていたかも重要になるかと思います。
前のこの記事にも書きましたが、日本では看護師でした。
なので、もしかしたら日本の一般的な会社員とは少し違うかもしれませんね。
私の予想だとそんなに違わない気もするけれども。
契約書がない
一般的に入社時に雇用契約書なるものを日本では書いていました。
自分の雇用条件等々が記載してある契約書ですね。
韓国で正社員としては4社で働きましたが、一度も契約書を書かなかったですね。
日系企業の支店でも、社員側が契約書を作ってください!とお願いしたほどでした。
結局、インターンで辞めてしまったので、そこでも契約書を書くことはなかったですけど。
でも、これって実は違法らしいです。
私も詳しくは知りませんが、韓国でも雇用契約書みたいなものを交わさないといけないというのを耳にしたことがあります。
この契約書がないだけでも労働局に訴えることができるとか。
詳しくはきちんと調べないといけませんけどね。
それに、私みたいに給料未払いの時のために雇用契約書を交わしておくのは悪くないと思いますね(笑)
年俸制なので、ボーナスなんてない
基本的には年俸制なので、1年間に支払われる額を12か月に分けて受け取るというようなことになります。
なので、日本のように夏と冬のボーナスというのはありませんでした。
ただ、たーまに秋夕とか旧正月の時に少しだけお金をくれたり、何かの品物をもらったりはしました。それは会社によって、あったりなかったりでした。
食費が出るところもある
日本だと福利厚生は何があったかな??
交通費とか家賃とかだったでしょうか。
韓国は食費が出るところがありますね。費用は会社で違いますけど。
私は食費が出る会社は働いたことないですけど、昼食費をほぼ毎日、社長に出してもらっていた会社はありました。
社長と一緒に昼ごはん食べないといけないんですけどね。
昼食費がでない会社もあって、そこは弁当持って行ってましたね。
でも、韓国って弁当を持って行くという人が少なくて、可哀想に見られていたみたいですけど、そんなのは気にしてませんでしたね。
ただでさえ、お給料が少ないのに食費も交通費も出ないのであれば、お弁当で節約しないと精神ですね。
韓国はそれでもまだ交通費は安いですし、逆に食を大事にする文化もあるので、食費が出るところもあるみたいですね。
平日に呑み会
日本では医療職だったこともあって、やっぱり呑み会はお休みの前日が多かったですけど、韓国では平日に呑み会してましたね。
회식(フェシク/会食)というやつです。
韓国に来て、一番最初に働いた皮膚科の病院も平日にしていて、そこでの呑み会が一番キツかったです。1次会で帰ったら、同僚女子に怒られたしねw
最近は韓国でも女性に無理に酒をすすめないという人も多くて、他のところは結構気を使っていただきながらの呑み会でした。
けど、平日ですからね。明日の仕事はいいのか?っていう疑問はありました。
今は正社員で働くことは好きではないので、会社なんて適当でいいじゃんって思うんですけど、働いている当時はお金をもらっている以上、責任持って仕事しないとっていう使命感を無駄に持っていたので、平日呑み会はキツかったですね。
祝日が少ない
韓国に来るまでは日本人が一番働き過ぎでしょう!!って思ってました。
でも、働く日数で考えたら、韓国の方が祝日・公休日が少ないので、韓国の方がよく働く?のかもしれませんね。仕事をまじめにしているかどうかは置いといて。
会社員の唯一の楽しみってお休みの日っていうこともあって、お休みの日が少なくて悲しかったですね。
大きな連休(秋夕・旧正月)も基本的には夫の家に行かないといけなかったので、どこも行けず・・・会社員でいることが嫌になりましたね。
ちなみに、2018年の日韓の祝日数(それぞれ土日・正月・お盆を除く)を書いておきます。
韓国=10日(うち1日は、地方選挙日)
日本=13日
名刺に書く連絡先は個人のもの
私自身が個人事業主でもないのに、名刺は私個人の連絡先を載せるんですよね。
会社の携帯みたなのを支給されることはなかったですね。
今でもそうですけど、抵抗ありますね。
自分の会社で自分自身でやっている仕事ならまだしも、普通の会社員が個人の携帯番号を教えると24時間、時間関係なく電話や連絡が来ることがあります。
私の場合、私自身の個人情報うんぬんよりも、夜や休日などの休んでいる時に連絡が来るのが嫌でした。
四大保険に入らない会社もあったりする
四大保険とは、国民年金、健康保険、雇用保険、労災保険です。
ある労働基準を超えると加入義務があるかと思います。
ただ、小さい会社だったりすると四大保険に社員が入ることで、その分、会社も保険料を支払わないといけないわけです。
なので、四大保険にいらないよね?みたいな感じで言われたこともありました。
会社としてはできるだけ節税したい思いもあるのでしょう。
私もそうですが、夫も働いてたのに永住権申請で所得証明ができないのは四大保険に入らないので、雇用の申請がされてないためでした。
仕事をする姿勢が適当な人が多かった
意外にも韓国の会社で働いている日本人と話をすると、取引先が日本とかお客さんが日本人だと大変だという話を聞いたことあります。
たしかに、日本って色んなサービスが良すぎて、そのサービスが良いのが長所でもあり、そのサービスを当たり前だと思っている短所もありますね。
なので、韓国人相手なら適当でも大丈夫なものも、日本人だとかなり気を使ったりしないといけないので逆に大変だっていうことです。
確かに、韓国ってちゃんと仕事をしない会社も多くて(公務員も然り)、それが日常茶飯事みたいな面もあるので、そういった部分では適当な仕事してても大丈夫なところはありました。
利用すり側はイライラですけどねw
これから日本へ移住するにあたって、生ぬるい外国文化に浸かりすぎたので、日本文化に適応できるのかは心配ではあります(笑)
まとめ:その国のルールで働くのは色々勉強になりました。
上に書いたのはあくまでも私の経験ですので、韓国会社全てがこれではありません。
が、私自身、日本人であり日本で育ってきたこともあって、日本でのルールや常識が世界でも当たり前みたいに思っていた部分もありました。
でも、日本以外の国(と言っても韓国だけですがw)で働いてみると、日本とはまた違った働き方やルールがありました。
この経験が「やっぱり日本で働くっていいね」となるのか、「日本よりはこっちの国がいいね」ってなるのは人それぞれだと思います。
ただ、人生において日本以外の国で働くことはとてもいい勉強になったのは確かです。この体験が誰かの参考になるかは分かりませんけど、事前にこういうことがあるよってことは知っておいても損はないと思いますね。