こんにちは、トミヨです。
先日書いた韓国での私の職歴の記事の中で給料未払いの話がありました。
今回はそのことについて書きたいと思います。
ちなみ、この話は私の人生の中でもブラックな過去です。韓国生活も終わりが見えているので書いてみました(笑)
働き始めて1年半くらい経ったころから会社の経営が悪化
それでも最初はちゃんと給料もらっていました。
最初から給料未払いという訳ではなく、働き始めたころはきちんともらっていました。それでもたまに給料の支払いが遅れることもありました。
遅れてももらえていたし、正直、韓国に来てから、日本に居たころより自分の生活水準がかなり下がっていたので、給料日に給料がもらえなくても困ることはありませんでした。
しかし、その会社は旅行サイトを経営していたのですが、日韓関係の悪化等により日本人観光客も減り、その他の色んな要因もあって、徐々に経営が悪化しているのはひしひしと感じてました。
会社を成長させるために社員が増やした
経営難だけど社員を増やしました。
と言っても日本人ではなく、中国人とかアプリの開発者の韓国人、デザイナーの韓国人など外注していたものを自社でやりたいってことで増やしたんだけど、これがさ、みんな不真面目w
社員が不真面目な原因は社長が子育てと仕事の両立が出来なかったコト
社長が朝は来ないから、みんな仕事しないですね。
働く目的って、大体の人が「お金を稼ぐこと」だと思います。
だから、言えば会社なんてどうでもいいんですよね、お金さえもらえれば。なので、社長が朝は子育てのため来ないのでみんなも仕事してなかったですね。
会社のために頑張っていたのは社長だけでしたね、私から見たら。
でも、そんなもんじゃないでしょうか?
社長でもないのに会社好きな人って世の中にどれくらいいるんでしょうか?
子育てが悪いとかじゃなくて、子育てと仕事を両立するなら、うまく両立しないと会社が立ち回らなくなるってことを学びました。
ちなみに社長は男性で、社長の奥さんは大企業の社員だったので、子育てはかなりノータッチだったみたいです。
私への給料は一番最後に
他の社員に先に給料を払い、私は一番最後の後回しにされました。
これは私もきちんと社長に強く言わなかったのが悪かったと反省しています。
私はその会社の初めての社員でした。社長と2人で仕事してる時間も多かったです。なので、お互いに色んなことを知っていました。
そのせいで、私が経済的に給料をあげなくても、すぐには困らないということを知っていたので、給料をあげないと生活できない社員から給料をあげていました。
私は一番最後でした。と言っても、各月、最後の私へ支払う給料は残っておらず、私への給料を支払う前には次の月になってしまい、結局のところ、私へは給料は支払われませんでした。
【リアルな話】給料未払いは6か月分
本当に私が馬鹿でした・・・
韓国に来て、韓国の情ってやつでしょうね。
6か月までは私も我慢しました。
ただ、給料未払い3か月目くらいから、うすうす給料もらえないだろうなってのは感じてました。
給料未払いの総額は、ちょっとした小さい車くらいは買える金額です・・・。
夫からは何度も会社を辞めろと忠告を受けてた
夫には申し訳ない気持ちでいっぱいです。
実は夫もその昔、給料未払いを経験してました。夫は何度も何度も社長に電話をして給料を請求し、何か月もかかって全給料を回収したと言っていました。
夫は私に
絶対に給料は支払われないよ
と給料未払い3か月目にて忠告を受けていました。結果的にはその通りでしたね。
二人とも稼いでいたとはいえ、結婚して夫婦として生活しています。
私が働いていることで夫にもそれなりの不便はあります。
ですから、給料未払いって私一人の問題ではないんですよね。
この時点でもう自分でも給料はもらえないだろうということは分かっていたので、夫にはそのことを話した上で、もし給料がもらえなかったとしても私を責めないでくれと言いました。
夫はその通りにしてくれました。
本当に良い旦那様です・・・一切、私を責めることはありませんでした。
それ以降は給料問題についてはほぼ口を出さず、ただ会社を辞めるころに、給料未払いの件を訴えるかどうかだけ聞いてきました。
給料未払いについて訴えていません【時間の無駄】
私はその会社に投資した、6か月の分の給料で色んな勉強をした、と思ってその会社を訴えることはしませんでした。
もちろん、面倒ですしそんなところに自分の労力を使いたくないと思ったからでした。
しかし、6か月給料をもらえないという経験は
「働く」ということについて
「お金」と「私の人生の時間」ということについて
を本当にマジでリアルで色々考える機会になりました。
そして、その会社を辞めてもう3年以上経ちますが、一銭も支払われてません。その会社が存在するのかすら知りません。
きっと、その社長はもう私のことなんて、忘れているでしょうね。
もし、訴えるならば証拠が必要
訴えるならば確実な証拠を出すのが良いのは当たり前のことです。
でも、そんなことは知らずにいつも給料の話は面と向かってされてました。
なので、私には社長が私に給料の支払いを約束した証拠がなかったんですよね。
こういう時は、カカオトークなどに証拠として残るように話しをするのがいいということだけ私の経験談からここに書いておきます。
もちろん、訴えれば給料もらえたかもしれません。
今では契約書なしでの雇用も不法ですからね。かと言って、守っているところはあまりないですが(笑)
ただ、これで訴えればきっと大変だったことは想像するに難くないですね。
【余談】情が吹っ切れたのは社長が子供のおもちゃや運動靴を買っていたコト
その金を給料に回せやーーー(怒)(怒)(怒)(怒)
給料未払い中の話で、私は給料が未払いなのもあって贅沢もせずに過ごしてましたが、社長は堂々と子供のおもちゃや社長が履くメーカーの運動靴などを買っていました。
韓国って、ネットショッピングした商品を自分の会社で受け取る人も多いんですよね。だから、会社にネットショッピングの商品が送られてきたのを私は見てしまいました!
多分、そのお金は社長の奥さんから出ていたんだと思いますが・・・・
こっちは色々我慢してんだよ!って思わずにはいられなかったですね、さすがに。
世の社長様、そのあたりはひっそりとしてください(笑)
まとめ:「お金」よりも「私の時間」が大事だと言うことを悟りました。
もちろん、給料を払わなかった社長が悪いのは当たり前ですけど、私自身の落ち度もありました。
この給料未払いで感じたのは、「お金」よりも、6か月という「私の時間」が無駄で価値なく過ごしたのではないか?ということでした。
私が仕事をした対価として「お金」というものが、目に見える形で支払われるんですけど、それがなかったので私が仕事を頑張ったという事への目に見える対価がなく、「私、何してたんだろう?」ってその6か月という働いた時間を虚しくも思いました。
自分がすごくやりたい仕事でもなかったのに、ただ「情」とか「私の代わりはいないという勘違い」とか「会社で働くしかない脅迫観念」とか色んな縛りで辞められずにいたんですよね。
今でもあの6か月という時間はすごく勿体ないことをした時間だと思ってます。
6か月あれば色んなことができますからね。
でも、あの給料未払いの6か月がなければ、今の私はいないわけですし、私の人生のトータルを見たら、良い経験だと今では思っています。
これで、私が同じことを繰り返したらいけないだけで、これ以上はこういった問題に巻き込まれないようにしないといけないなって思ってます。
韓国は今、日本でも言われていた「失われた20年」という経済成長が止まるどころか下降すらしているんじゃないかという状態に入っていると聞きました。
まさに韓国は今、仕事もないですし、賃金の値上げで、経営が大変な会社も出てくるかと思いますので、私と同じようにならないようにその兆候があれば早めに対処することをオススメします。