こんにちは、トミヨ(@tommys_ttul)です。
韓国人に嫁いだ嫁に課せられるものの一つがチェサだと思います。
ズボラな私ですら、6年間、チェサに参加してました。
しかし、韓国生活最後になんと旧正月は「チェサをしない」という驚きの出来事がありました。今回はなぜチェサをしなかったのか?について書いておこうと思います。
そこには義母の長年の思いがありました。
韓国に来て初めて、チェサをしませんでした!
義父の決断に驚きました。
韓国人と結婚している方ならご存じでしょうが、チェサは秋夕・旧正月・命日にやる伝統の儀式です。ご先祖を祭る儀式なのですが、基本的には夫のご先祖を祭る儀式です。
私の場合は、義父のお父さんとお母さんのチェサを行うので、このチェサという儀式を一番大事に思っているのは、もちろん義父です。
なので、義母は嫌いな義父のご先祖なんてどうでもいいわけで、義母は少し前からチェサの廃止を言い続けてました。
ここ2,3年くらいかな?はずっとチェサがある度に義父と義母でバトってました。
そんな義父にとっては大事なチェサを今回の旧正月では行いませんでした。
チェサをしなかったのはシオモニ(義母)の体調が悪かったから
今回のチェサをやらなかった大きな理由です。
義母からこのチェサ中止の話を聞いた時には、すっごく驚きました。
「ほんとですか???」
という言葉を私も10回くらい言ったような気がします(笑)
義母も「奇跡が起こったー!」って何度も言ってましたし。それくらい、義父をチェサをしないと判断をするということが奇跡に近いことだったんです。
チェサは何と言っても準備が大変!
チェサの準備はすべて女性が行うという習慣があり、チェサを嫌いな女性が多いです。
最近はちょっと変わってきてて、チェサの準備を男性も一緒に行うところも多くなりましたが、昔はチェサの準備は女性の担当でした。
チェサの準備で大変なのは、たくさんのチェサの料理(おかず)を作らないといけないから。
ナムルとかチャプチェとか、簡単そうに見えて意外に手のかかる料理も必要ですし、家庭によっては何種類もの料理を作らないといけないんです。
そして、チェサが終わっても男性陣や親戚が来るたびに料理を出したりととっても大変なんですね。なので、女性の立場としてはチェサは「面倒くさい」以外のなにものでないというわけですね。
チェサの代わりに朝からトックク
チェサはやりませんでしたが、結局、トックク(떡국)を食べに行きました。
秋夕・旧正月のチェサは朝早くします。逆に命日は夜遅くにします。
なので、チェサはしないけど朝から集まってトックク(떡국)を食べました。
私はチェサの準備も今まであんまりしていなかったので、特にチェサがなくなったからと言って大して変わるものもなかったんですけどね(笑)
ただチェサのために朝早く起きないといけないのが嫌だったんですけど、結局、ご飯を食べるために朝早く起きたので、チェサがなくてもあんまり変わりませんでしたね^^;;
義母が勝ち取った「チェサやらない」の覚書
義母の「チェサ廃止」への勢いが凄まじかったです。そのくらいチェサが嫌だったのでしょう。
チェサの代わりに朝ごはんを食べながら、チェサの話になった時に義母がここぞとばかりにチェサの廃止を求めて動きました。
昔、義母が体調が悪くてもチェサをやめなかった義父に対して、ここぞとばかりに強く言い、そして完全勝利の
「すべてのチェサ廃止」
の権利と勝ち取りましたね。それでも義父を信じられないと覚書まで義父に書いてもらってました。
義父はチェサをやめたことに違和感満載
こればかりは仕方がないですね。
義父にとってはずっとやってきた儀式なので、それを廃止するというのは大きな決断だと思います。
ただ、今の状況を考えた時にはもう中断するしかないだろうというのも見えていたと思います。私たちも日本へ行きますし、あとを引き継いでチェサをやる人がいないですからね。
今回は初めてチェサをしなかったのですが、義父は
「心の片隅にぽっかり穴があいている気分だ」
と言ってました。
まとめ:みんなが楽しく過ごせる旧正月ならいいな~
夫としてはチェサは伝統なので、簡単にでも続けたいらしいです。
準備する方としてはめんどくさいですけど、夫がチェサをやったとしても私一人ですべてを準備するワケではないので、別に私はどっちでもいいんですけどね。
みんなが楽しく過ごせるそんな旧正月や秋夕なら私はどんな形でもいいかなって考えてます。