Inakalog
My Old House & Country Life
with My Husband
In Miyazaki
韓国生活

韓国の新築アパート(物件)の分譲システム。これって大丈夫なの?

記事内に商品プロモーションを含む場合があります
f:id:tommysttul:20190110150257j:plain

こんにちは、トミヨです。

日本へ移住する私にはあんまり関係のない「韓国のアパート(物件)購入」について書きたいと思います。

前に書いた日本へ移住する理由に少し書いたのですが、その中に、韓国の新築の建物が施行不良なところが多そうという話を書きました。

www.tommysttul.work

その原因の一つとなっているのが、大体の韓国の新築アパート(物件)が行っている前払いの分譲購入システムという話です。

なので、今回はその話について書いてみようと思います。

現在の韓国は大体が前払いシステム

前払い制度って、頭金とかいう話ではなく、全額前払いです。

別に前払いでもいいんじゃないか、と思われる方もいますが、前払い制度は建物が建つ前にお金を支払うということも含まれています

韓国ではこれを「선분양/前分譲」と言います。

日本語合ってるかな?不動産用語は詳しくないので、間違ってたらごめんなさい。

これは、韓国では建設会社側に有利なシステムになっています。

その理由は、

色んな物にかかる経費を削減し、できるだけたくさんの利益を残せるから

です。

なぜ、たくさんの利益を残せるのかというと、

アパートを建てるお金はアパートを建てる前に消費者から貰っています。

そのお金には建設費用、材料費などもすべて含まれています。

なので、材料を安いものを使う、人件費を減らす・・・などをすることで、建設会社への利益は多くなるということです。

特に制度は決まってないらしい

私も詳しく調べたわけではありませんが、 聞くところによると、特に法律で決まった制度はないみたいです。

日本の場合は?

一部、先(前)払いもあるが、分譲権の転売は禁止らしいです。

私も日本で不動産という大きな買い物はまだしたことがないので、詳しくは分かりませし、その分野の専門家ではありません。

上のような状況らしいです。

なぜ、こんなシステムが生まれたのか?

韓国がアパート建設を推進し始めた、40年前の韓国はお金がなかった時代でした。

今ある大企業もお金がないので、どうしたかというと、

先にお金を貰い、そのお金でアパートを建てるという今の前払いシステムになりました。

そして、そのシステムが今もなお、続いています。

今は韓国、特にソウルやソウル近郊の不動産価格もあがっている中で、同じようなシステムでアパートを購入すると施工不良や突貫工事、事前案内とは違う環境などなど問題が出てきているということです。

2020年までに後払い制度を整える方針

2018年に韓国政府が、現行の先払いのシステムではなく、2020年までに後払いの制度を整えるというう方針を出しました。

韓国語でいうと「후분양/後分譲」です。

日本語は分かりませんw

まだ、制度が整えられたわけではなく、そういう制度を作りたいという方針です。

その方針の内容は、建設の工程進捗具合が60%で分譲件の販売を許可するという内容らしいです。これも確かではありませんので、ご自身で調べてみてください。

元、現場人のLeeさんに言わせると60%で何が分かるのか?と言ってました。実際に60%というものは曖昧な数字なので、そこからいくらでも工事のやりようはあるようです。

ちなみに、モデルルームはかなり丁寧に作るらしいw

今でも、アパート分譲の際にはモデルルームの見学もあるみたいですが、これまた、元現場人のLeeさんによると、モデルルームだけはかなり丁寧に作るらしいです。

もちろん、これはLeeさんの経験であり、今現在とか他の現場は違うかもしれません。

モデルルームは大事ですからね、見える範囲だけでもきちんと作るってことでしょうかね。あり得ない話でもないので書いておきました。

後払いの反対の声もある

一応、後払い制度の方針を出してはいるんのですが、やはり反対の声もあります。

その理由は?

・分譲価上昇

・住宅の供給減少

・中小建設会社が縮小

・消費者の負担が増える

などが挙げられているみたいです。

今でさえ、価格が高騰しているので、これ以上・・・となるとキツい話ですけど、

でも、購入したはいいけど、施工不良とかで取り返しのつかない状況になるよりはいいかな・・・とも思ったり。

後払いになっても不良施行、突貫工事はある

じゃあ、後払いになると不良施行とか突貫工事はなくなるのか?と言ったら、そうではないです。

日本でもそういったニュースは見たりしますし、そういうことがテレビ番組でも取り上げられたりしてます。

それに、やっぱり建築関係者以外は建築分野については素人ですし、完成した後の見える部分は完璧でも、見えない中身の部分は分からないですし。

なので、そういった不良施行、突貫工事とか、自分が思ってもいなかった予想外のトラブルなどに当たってしまう確率が後払いだとそれでも少なくなるのではないか、というのが私の意見ですね。

Youtubeで見たニュースを載せておきます。韓国語の分かる方は見ていても損はないかと思いますね。【Youtubeを見る

また、これからどういう風に制度が変わっていくのかにもよりますので、情報の収集はしておいて損はないと思います。

まとめ:購入するかは各自の判断。でも事前に知っておいて損はない。

Leeさんの友達の中にも、Leeさんと同じように現場で働いている人がいます。

その友達は韓国人であり、韓国の外に出ることは今後無いに等しいです。

なので、こういった事情を知っていながらも、いつかはアパートを購入したいと言っています。

韓国でずっと生活していく上では、アパートに住むメリットは多いかと思いますし、購入するしないは各自の判断です。

ただ、どこに住んでてもそうですが、家を買うって人生で大きな大きな買い物だと思います。

そんな大きな買い物は大事な決断が必要です。

知らなくて損したで、大きな後悔のないようにすることも大事かなーと私自身は思ってます。

私自身も日本へ行って、いつかお家を建てたいと思っている身なので、こういった話題には敏感になっていたいと思っていたので、今回は書いてみました。

もし、これから韓国でアパート購入される方の参考になれば幸いです。