こんにちは、トミヨ(@tommys_ttul)です。
韓国生活の最後に韓国住宅の大きなトラブルに遭いました。前回まではこちらから読めます。
今回は、チョンセ金を返してもらえないと分かった時に実際にとった対処法について書いておきます。
チョンセ金が返ってこない時の対処方法は2つ!
とりあえず、記録として。
やったことは2つ。
・内容証明を送る
・賃借権登記をするだそう。トラブルは嫌だけどかなり勉強になる🤣
— とみよ@宮崎移住3ヵ月目 (@tommys_ttul) September 26, 2019
上記ツイートに書きましたが、法的手段として以下の2つを行いました。
・内容証明を送る
・賃借権登記をすると伝える
後で記述しますが、法的に強気に出たので、大家からのハチャメチャな提案をのむことなく、とりあえず8割のお金を契約満了日に返してもらうことができました。
というわけで私の分かる範囲で上記2つを説明します。
内容証明を送る
義弟が郵便局を通して、自作した内容証明を送りました。
そもそも内容証明とは何かというと・・・
内容証明は、郵便物の差出日付・差出人・宛先・文書の内容を、国の特殊会社である日本郵便株式会社(日本郵便)が謄本により証明する制度である。つまり、「この手紙をいつ、誰に、この内容であなたが出しました」ということを、国(総務省)から業務を受託している日本郵便が証明するものであるが、実はそれ以上の法的効力が無いため、法律家の間では「ただのお手紙」と言われることが多い。ただし、日付・差出人・宛先・文書内容を国が証明したことで公文書となるため、法律で認められた「契約解除」・「債権回収」の手続き上は内容証明が必要となる。このため、裁判所への提訴・調停や裁判外紛争解決手続の非訟手続、損害賠償請求、検察庁や労働基準監督署、警察などの公的機関への告訴・告発といった、俗に「訴え」と言われる法的措置の前段階として常用されている。
引用:Wikipedia
今回で言えば、
「私たちとしても裁判まではしたくない、なのでお金をきちんと返してください」
と訴えるお手紙を送ったということになるかと思います。
韓国でも郵便局を通してだったり、ネットからでも内容証明を送ることができるそうです。
ただ、内容証明には決まった形式はないので、自分で文書を作成するか、自信のない人は法務局に行き作成してもらうかのどちらかになります。
中身はどんなことを記載したの?書き方のポイントは??
義弟が書いた内容証明の中身は大体こんな感じだそうです。
・受信人の情報
・発信人の情報
・発信の日付
・題名「2017/9/28~2019/9/28の入居契約に関する終了」
・どんな契約内容だったか
・4月〇日にSMS(ムンチャ)で契約の更新をしないことを告げた
・新しい入居者を見つける協力をしたこと
・契約満了日にお金を返してください
・もし返金されない場合には、
①私たちが新しい家を購入するのが難しくなる
(私たちの新しい家の大体の金額を記載。)
➁賃借権登記(임차권등기)をした後に、借りている部屋から出る
上記の①については、書き方として新しいお家を買えないことによる被害が起こるので、未返金の場合には(チョンセ金+新しいお家の金額)が被害額として出ますみたいな内容を遠まわしに書いたそうです。
*ここで直球的に記載すると「脅迫」とみなされることがあるので注意が必要みたいです。
そして、私たちの新しいお家購入にかかる費用を書いていたため、契約満了日にはとりあえず私たちの新しい家の購入に必要な金額(契約金の8割ほど)を返金してもらうことができました。
賃借権登記(임차권등기)をすると伝える!
基本的にはきちんとお金を返してもらうまで、借りていた部屋から引っ越しをしてはいけません。
いけないというよりは、引っ越ししてしまうとお金を返してもらいにくくなります。
韓国ではそこに住んでいることによって賃借権という権利が発生します。
ただ、私たちのように借りていた家に住む必要がないにも関わらず、引っ越しできないのはオカシイ話。
ですので、「賃借権登記(임차권등기)」は引っ越しして借りていた家を空けても、お金を返してもらうまではその部屋に対する私たちの権利が残っていますと登録するものになります。
それと同時に「賃借権登記(임차권등기)」がされてしまったお家は、ここの大家は「チョンセ金や保証金をちゃんと返してくれない」というレッテルが貼られてしまうため、チョンセ契約をする際に「賃借権登記(임차권등기)」までチェックする人は事前に私たちみたいなトラブルを避けることができます。
そして大家の立場から言うと、「お金が返ってこないお家」という余計なレッテルが貼られることにより入居者が決まりづらくなります。
実際には「賃借権登記(임차권등기)」はしませんでした。なぜか?
実は契約満了日に「賃借権登記(임차권등기) 」は行いませんでした。
その理由としては、
・契約満了日にチョンセ金の8割を返してもらえたこと
・契約満了日から10日後までに残り2割を支払うと言われたこと
・そして契約満了日から10日後まで部屋に滞在することができたから
・残りの残金を払ってもらうためには次の入居者が必要かもしれないから
3ヵ月前にお別れしたはずの家に戻ってきた😂
全部処分したので何にもない😅
これでこのお家とは最後にしたい😣 pic.twitter.com/23uPCLDReK
— とみよ@宮崎移住3ヵ月目 (@tommys_ttul) October 2, 2019
賃借権登記(임차권등기)はどこでするの?費用は?
私たちは賃借権登記(임차권등기)をしませんでしたが、もし行う場合には下記の場所と費用がかかります。
・場所は裁判所/法院(법원)で登記可能
・費用は2~3万ウォン
(2019.10現在)
ここまでやらないで済むようにしたいところではありますね^^;;
【番外】未返金での最悪のパターンは?時間と労力とお金の消費が半端ないよ!
チョンセ金が返ってこないかも…と聞いた時に最悪のシナリオまで予想しました。
私たちが描いた最悪のシナリオはこんな感じでした。
契約満了日にお金を返してくれない
再度、督促内容証明を送る
それでもお金を返してくれない
弁護士を雇用して、訴訟(財産請求とか仮処分申請とか)
訴訟に勝ったら、財産の差し押さえをする&私たちが借りていた家を競売にかけて処分
ようやくお金が手に入る(全額返してもらえない可能性あり)
義弟が調べたものですし、義弟も法的な関係者ではありませんのであくまでも私たちのシナリオです。
このシナリオだと時間と労力はもちろんのこと、チョンセ金が全額返ってくる保証もありません。私たちが借りていた家を競売にかけて処分しても、競売にかかった時点で安くで叩き売りをされてしまうためです。
このシナリオにならないことだけをひたすら願ってましたが、大家がそれでも契約満了日に8割は返してくれたので、一安心したことは間違いありませんでした^^;;
まとめ: 対処する際の姿勢は「強気に、そして冷静に」!
大きなお金の問題を前にして、冷静に解決しようとする義弟はスゴイ。
そして、義弟から旦那への命令で、
「兄貴は何も言うな」とのこと。感情的になりやすい人物だからw
そして義母にもそう伝えたらしいが、
だいぶ、興奮状態らしい😩こういう時にいかに冷静に対応できるかって大事なのね
— とみよ@宮崎移住3ヵ月目 (@tommys_ttul) September 26, 2019
義実家は義弟以外、みんなすぐに感情的になってしまいます^^;;
こういう場合は感情的になって相手(大家)に威圧的な言動をしてしまうと、のちのち裁判になったりした際に「脅迫」と取られてしまい、私たちにとっても不利な立場になることもあるそうです。
大きなお金の問題でもあるので、冷静に対応するのは大変ですが、「法的に強気に出ること」そしてこういう時こそ「冷静沈着」に対応するのが大事です。
とは言え、大家もお金がないものはなく、出せないものは出せない時もありますので、チョンセ金が返ってきたらラッキーだよ。の気持ちくらいでチョンセへ入居した方がいいと思います。